History of Hongo Yaki

会津本郷焼は400年以上前、鶴ヶ城改修のために屋根瓦を焼かせたのが始まりといわれています。
寒さの厳しい会津の冬に耐えるために開発された赤瓦やがて、町中の屋敷で屋根瓦として好まれるようになりました。
そうして会津藩の保護のもと、技術の改良と陶磁器事業者の増加が進み、会津本郷焼は質の高く多種多様な作品に恵まれる大きな産地に成長しました。

人の暮らしに寄り添う道具は、人の求めに応じて作られ、その土地固有の文化を支えてきました。
会津地方で古くから作られるニシンの山椒漬けは、身欠ニシンと山椒の葉を合わせて、醤油、酢、味醂などで漬けたもの。海のない会津の伝統的な保存食です。これを作る器がニシン鉢。長方形で深さと厚みのある素地に、醤油が染み込んだかのような飴色の釉が掛けられ、ずっしりとした質感が魅力的。まさにその土地の人々の生活に寄り添う、美しさと力強さのある民藝の器です。昭和33年のブリュッセル万博で会津本郷のニシン鉢がグランプリを受賞し、広く知られることになりました。

Aizu Hongo Yaki

町の魅力

武士の最後の時代に、最期まで徳川幕府に中心を誓った会津の人々は戊辰戦争で甚大な被害を受け、陶磁器生産も途絶えてしまいました。しかし、その後の復興により、会津本郷焼は江戸時代から続く陶器と磁器の共存という珍しい伝統を守り続けています。赤瓦や生活に寄り添うニシン鉢、碍子の生産など多彩な製品が生まれ、12の窯元が今も個性豊かに制作を続けています。歴史と技術が息づく魅力的な街です。

Tour Introduction

会津本郷焼の伝統を肌で感じる贅沢な体験を、熟練の職人の仕事場を訪ねるツアーでお楽しみください。
徒歩圏内に点在する12の窯元は、それぞれが独自の技術と個性を持ち、多彩な作品を生み出しています。
ツアーでは、現役の職人が真心込めて陶磁器を作る様子を間近でご覧いただけるほか、歴史ある工房の趣深い建築や赤煉瓦の街並みも味わえます。
また、ガイドの開設により陶器・磁器の技法や制作の背景、会津本郷焼の魅力が一層深く理解できるでしょう。
職人との直接の対話の機会もあり、手仕事の温かさと地域文化の息づく空間で、特別な時間をお過ごしいただけます。
2.5時間で2軒を効率よく訪れるショートプランと、4時間で3軒をゆったり巡るロングプランをご用意しております。限られた時間の中でも充実した体験が叶う、上質な街歩きと工芸の旅を、ぜひご予約ください。

窯元2軒を訪れるショートプラン

金   額45,500円
所要時間2.5時間
人   数1グループ・6名まで
備   考英語通訳案内士のガイド費込み

ゆったりと3軒の窯元を巡るロングプラン

金   額56,000円
所要時間4時間
人   数1グループ・6名まで
備   考英語通訳案内士のガイド費込み